ブロードリーフと同社の子会社Broadleaf I.T.Solutionsは7月21日、BEMAC Electric Transportation Philippinesとフィリピンにおけるモビリティ関連のアフターサービス事業に関する総合プラットフォームの確立に向けた覚書を7月20日に締結したと発表した。
BEMAC Electric Transportation Philippinesは、大型船舶の電気機器全般の設計・製造・工事・メンテナンスを一貫して手掛ける舶用機器メーカーのBEMACがフィリピンにて展開する子会社。フィリピン国内における主要な移動手段である三輪車両(トライシクル)の電動車両E-Trikeを開発・販売しており、2019年9月までにフィリピン政府に3000台の納入実績がある。
フィリピン国内では、人々の主要な交通手段である三輪車両を含むガソリン車の排気ガスによる大気汚染が社会問題となっており、政府主導で排気ガス削減を目的としたEV車の導入を進めている。しかし、車両の維持と安全運行を担保するための、点検・整備、部品流通を担うインフラ(自動車アフターマーケット)を構築しなければならないという課題を抱えている。
今回の覚書締結は、日本市場で自動車アフターマーケットに関わる事業者にITサービスを提供するブロードリーフと、フィリピンにおける部品流通市場の確立を目指すBroadleaf I.T.Solutions、ASEAN各国でEV三輪車両の普及を進めるBEMAC Electric Transportation Philippinesの3社が協働することで、EV車の生産・投入から点検・整備、補修部品流通に至るまでの工程をワンストップで提供するインフラを構築。IT化を進めるなどの自動車アフターマーケットのプラットフォーム化を促進することを目的としている。
なお、ブロードリーフは、同締結に基づき3社間で協働することで、フィリピンにおける同事業のプラットフォーム化に向けた取り組みを促進させる。また、これまで日本市場で得たナレッジとテクノロジーの力を生かし、一連のイノベーションを加速させるため、今後フィリピンにおける主要都市政府および、MaaS関連の民間事業者と連携するという。
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