Amazon.comは米国時間7月14日、直営店向けのスマートカート「Amazon Dash Cart」を発表した。客がカートに商品を入れると、搭載されたカメラと重量センサーがスキャンするので、レジの列に並ぶ必要がなくなる。
利用するには、Amazonアプリに表示されるQRコードをカートにかざしてサインインし、商品を入れていく。Dash Cart用のレーンを通って店舗を出る際、代金は自動的にクレジットカードに請求され、レシートは電子メールで受け取れる。
コンセプトは、同社直営店の形態である「Amazon Go」のコンパクト版に近い。Amazon Go店舗では、店全体のシステムを使ってレジ不要の体験を実現している。天井に設置した多数のカメラを使い、客が手に取った商品を記録するので、そのまま店から出ていけるのだ。
Amazonの実店舗およびテクノロジー担当バイスプレジデント、Dilip Kumar氏は「開発の主な動機は、顧客の時間を節約できることだった」と語った。
Dash Cartが最初に稼働する場所は、2020年中にオープンが予定されているカリフォルニア州ウッドランドヒルズの直営食料品店になる見込みだ。Amazonは2019年11月、傘下のWhole Foodsチェーンとは異なる新たなスーパーマーケットチェーンの1号店として、ウッドランドヒルズの店舗の計画を明らかにした。店には従来型のレジも設置されるという。
米国の1兆2000億ドル(約130兆円)規模の食料雑貨店市場において、Amazonは同社ならではの技術を適用して勢力拡大する取り組みを続けており、Dash Cartもその一環だ。Amazonは2016年にAmazon Goを、2020年2月には生鮮食料品も扱うより大型の実店舗フォーマット「Amazon Go Grocery」をオープンした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」