Facebookは米国時間6月18日、再選を目指すDonald Trump米大統領の陣営が掲載した左派アンティファと「極左グループ」を攻撃する広告を、「組織的な憎悪」を禁じる同社の規則に違反したため削除したことを明らかにした。これらの広告には、ナチスが強制収容所で政治犯に対して使った赤い逆三角形のシンボルが使われていた。
再選を目指すTrump陣営の選挙広告を削除するのは、Facebookにとっては異例の動きだ。Facebookは、政治的発言をほぼ放置する方針について批判されている。同社は、政治家による投稿や広告をサードパーティーのファクトチェック機関に送っていない。ただし、Trump陣営の広告を削除したのは今回が初めてではない。
Media MattersやThe Washington Post(WP)がいち早く見つけたこれらの広告は、17日から掲載が始まり、Trump大統領、Mike Pence副大統領、Trump陣営などのFacebookページに表示されていた。Facebookの「Ad Library」(広告ライブラリ)のデータによると、これらの広告は18日に削除されるまでに、Trump大統領のFacebookページだけで80万を超えるインプレッションを獲得していた。
WPによると、Trump陣営は赤い逆三角形のシンボルを使用する広告を、合計で88件展開していたという。それらの広告では、「極左グループによる危険な略奪行為が各地で横行しており、大暴動を引き起こしている」と警告するテキストとともに、このシンボルを使用し、「アンティファをテロ組織と宣言する大統領とその決断を支持」するよう人々に求めていた。
Trump陣営は18日、同陣営の広告を擁護し、赤い逆三角形はアンティファによって広く使用されているシンボルだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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