味の素、社外ベンチャーとの協業を目指す「Ajinomoto Group Accelerator」始動

 味の素は6月17日、ゼロワンブースターと共同で、社外ベンチャーとの協業を目的としたアクセラレータープログラム「Ajinomoto Group Accelerator」を開始すると発表した。

 
 

 同プログラムは、同社グループが10〜20年後の姿として描く「食と健康の将来像」の実現を目指し、イノベーションのエコシステムを構築する一環として社外の起業家を募集するものだという。

 同社は、2020〜2025中期経営計画において、「食と健康の課題解決企業」を目指しており、この実現に向けた変革に取り組んでいる。その中で、2030年の社会課題や生活者ニーズに基づく複数の未来シナリオおよび、実現したい未来像(Pictures of the Future=PoF=「食と健康の将来像」)を設定。そこから現在に遡り、取り組むべき具体的な戦略テーマや実行プランを策定している。

 未来シナリオでは、「食と健康」「地域・地球との共生」「食の伝承と新たな発見」「家族、人と人とのつながり」「生活時間の創出」などをキーワードとしており、これらの分野で秀でた知見・技術・ノウハウを持つベンチャー企業を協業すべきパートナーとして同プログラムで募集する。

 選抜されたベンチャー企業とは、約5カ月間の協業を実施。同社では協業に必要な経営リソースを提供するほか、協業経験を通じて社内のイノベーション風土の醸成も図るという。

 
 

 さらに、2020年3月より社内向けに「A-STARTERS」という社内起業家向けプログラムも実施しており、新規事業立ち上げを望む社員を公募・選抜し、新規ビジネスプランの事業化を推進する。

 なお、同プログラムの募集期間は、6月17日から9月24日までの約3カ月間。その後、選抜、協業期間を経て、2021年5月に「A-STARTERS」との合同での成果発表会を予定する。

 今後、同プログラムによる社外ベンチャーとの協業や「A-STARTERS」による社内起業家の育成を通じて、既存事業にとらわれない、未来起点のイノベーティブな新事業・サービスの創出を図り、生活者への提供価値のさらなる向上に貢献する「食と健康の課題解決企業」を目指す。

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