味の素は、食を通じて人と人がつながるクッキングマッチングサービスとしてiOS向けアプリ「アラターブル」のベータ版を公開した。
味の素では、“料理の楽しさを誰かと分かち合うこと”を多くの人に体験してもらいたいとして、デジタル技術を活用して共食の機会を増やすためのサービスの開発に取り組んでおり、この度の「アラターブル」アプリはその第一弾となる。
アラターブルは、料理を起点としたコミュニティ形成をサポートサービスだ。作った料理の写真をアップしたり、料理の写真に「いいね」を送り合うことで料理の好みや価値観が似た人とつながれる。「マッチ」するとチャットルームが立ち上がり、相手とチャットもできるようになるという。
今後は、ユーザーからのフィードバックにより改善を図るとともに、正式版ではオンライン・オフラインでの共食体験を提供するという。また、蓄積されたデータを活用してAIによる生活者の関心領域やインサイトの解析を行い、一人ひとりに関連度の高い料理やユーザーをリコメンドすることでコミュニティ形成を支援する狙いがある。
同社の調査によると、緊急事態宣言に伴う外出自粛の影響もあり、初めて料理に取り組む生活者、家族と一緒に料理を楽しむ生活者が増えているという。
食には栄養・簡便さといった機能的価値に加えて、つながり・共感といった情緒的価値が求められており、特に外出自粛影響下でオンラインでの“つながり”ニーズが増大しているとし、アラターブルアプリの公開によって、このニーズをサポートしたい考えだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス