エイベックスは5月14日、監査等委員会設置会社への移行に伴う役員人事を発表した。松浦勝人氏がCEO職を離れ、代表取締役会長に、代表取締役社長COOの黒岩克巳氏が代表取締役社長CEOに就く。6月26日開催予定の第33期定時株主総会において決定する。
松浦氏は、エイベックスの創業者で、2018年まで代表取締役社長CEOと務めた。以降も最高経営責任者としてグループを統括してきたが、監査等委員会設置会社への移行に伴い、CEO職を離れる。
同日発表された、2020年3月期通期の業績は、売上高が前年同期比246億円減の1354億円、営業利益は同30億円減の40億円、当期純利益は同34億円減で11億円の損失となった。
音楽事業のパッケージ作品の販売減により減収、減益となったほか、新型コロナウイルスに関連した費用や減損損失等の特別損失を計上したことなどにより、当期純利益も前年同期比34億円の減益となった。音楽事業においては、公演数と観客動員数がともに落ちたほか、アルバムとDVD/Blu-rayの販売枚数も減少した。アニメ・映像事業については、イベントとパッケージ作品の売上の増加等により増収増益となっている。
2021年3月期の連結業績については、新型コロナウイルス感染症による影響を現段階において合理的に算定することが困難であるとして業績予想は未定としている。
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