Amazonが、価格のつり上げを規制する米連邦法の制定を求めている。
Amazonでアメリカ地域の公益方針を監督するBrian Huseman氏は、米国時間5月13日に同社の公式ブログで、需要の高い商品(手の消毒剤など)の非常時における価格急騰に関する独自の規則を各州が設けるのでは不十分だと述べた。
Huseman氏は「各州は、それぞれ事情が異なり、価格規制を発動する法的基準や緩和策を個々に制定する能力を有するが、連邦法で価格のつり上げを規制すれば、確実に消費者保護の格差がなくなる」と述べた上で、米国で価格のつり上げを禁じているのは全州の約3分の2にとどまると指摘した。
また、価格のつり上げについて、10~25%のような具体的な数字を用いるのではなく、「不当な、度を越した、あるいは、不当に過度の」と定義することを提案した。
「緊急事態宣言が出た直後に400ドルのPurell(編集部注:除菌ジェルの商品名)を販売することは避けたいが、緊急事態に伴うやむを得ない値上げを処罰することは、特にサプライチェーンが混乱している場合はしたくない」(同氏)
オンライン小売業者やAmazonなどのマーケットプレイスは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)のさなかにマスクや手の消毒剤などの商品の価格をつり上げる販売業者を排除しようとしてきた。Amazonによると、適正価格ポリシーに違反した販売業者のアカウントを4000件近く停止したという。3月には、34州の州検事総長がAmazonやWalmartなどに、価格のつり上げに対してさらに厳しい姿勢を取るよう求めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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