Airbnbは、新しいタイプの物件をレンタルリストに追加する。その物件とは、新型コロナウイルス対策として念入りな消毒が施された住宅だ。同社は米国時間4月27日、ホストが参加できる「Cleaning Protocol」という新たな認証プログラムを発表した。旅行者は、この認証を受けた物件をAirbnbのウェブサイトで閲覧し、予約できる。
このプログラムでは、貸し出す住宅のすべての部屋をどのように清掃し、消毒すればいいのかという指示がホストに与えられる。これには、使用する製品や防護具に関する情報も含まれている。Airbnbの広報担当者は、クリーニングの体制について詳しく語らなかったが、さらに詳細な情報については後日明らかにすると述べた。この担当者によれば、ルームシェア形式の物件はこのプログラムの対象外だという。
公衆衛生当局によると、新型コロナウイルスは感染力を保ったまま物体の表面にしばらく残存するため、適切に消毒しなければCOVID-19の感染拡大を招くおそれがあるという。米疾病対策センター(CDC)は、「COVID-19の感染が確認された人がいた室内の空気に感染リスクがどれくらいの期間残るのかはわからない」としながらも、消毒のためのガイドラインを提供している。このガイドラインでは、清掃時に使い捨ての手袋を着用することや、消毒作用のある化学物質で新型コロナウイルスを除去できることが知られているもの(塩素系漂白剤など)を使用することなどが推奨されている。
Airbnbは、米公衆衛生局長官を務めた経験のあるVivek Murthy氏と清掃会社Ecolabの指導に基づいて、この新たなプログラムを作成しているという。また、このプログラムを利用するホストは、あるゲストが宿泊してから次のゲストを迎えるまで24時間部屋を空けることが義務付けられるという。
Cleaning Protocolへの対応が難しいホストは、AirbnbがCOVID-19対策として発表したもう1つの新しいプログラム「Booking Buffer」に参加できる。このプログラムに参加したホストは、あるゲストを迎えてから次のゲストを迎えるまで72時間部屋を空けることを確約しなければならない。
Cleaning Protocolは、5月からホストに提供される。同プログラムを完了した物件は、すぐに宿泊予約できるようになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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