Nikeは、新型コロナウイルス対策に従事している医療関係者を支援するため、フェイスシールドを開発して提供開始した。
このフェイスシールドは、Appleが開発したタイプと同じく、顔の前面を透明なシールドで保護し、飛沫が顔にかかることを防ぐ。Nikeが同社の靴と衣類で使用している素材や製造設備を用い、高機能でありながら、簡単かつ迅速に製造できるデザインとした。
シールドにはスニーカー「Nike Air」のソールで使っている熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)、前額(おでこ)に当たる部分にも靴の素材を適用。頭に締め付けるためのコードは、衣服用部品の流用だ。
共同開発したオレゴン健康科学大学(OHSU)の現場でプロトタイプを試用。そして、Nikeのオレゴン州とミズーリ州にある工場で完成版を製造し、4月3日にOHSUへ向け出荷した。さらに、人工呼吸器用のレンズもTPUで製造し、同じくOHSUへ提供している。
なお、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応で必要な医療機器は、NikeやAppleだけでなく、さまざまな医療分野以外の企業が開発に取り組んでいる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」