楽天と加Shopifyは4月7日、マルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」を利用する米国と日本のネットショップを対象に、「楽天市場」への出店サービスを提供開始したと発表した。
Shopifyは、楽天市場のようなモール型ECと異なり、自社オンラインストアの構築・運営から、ウェブ・モバイル・SNSで・マーケットプレイス・実店舗など複数の販売チャネルでの店舗運営、カスタマイズ、在庫連携、売上管理までをカバーするマルチチャネルコマースプラットフォーム。強力なバックオフィス機能もあり、オンライン販売に必要なソリューションは一通り揃うという。
同社は現在、約175カ国でサービス展開しており、100万以上の企業が利用する。国内では、BASE FOOD、Tabio、ゴーゴーカレー、海外ではAllbirds、PepsiCo、Staplesなどが利用している。
今回、楽天市場での店舗運営で必要な商品登録・在庫管理・受注管理を可能とする「楽天販売チャネルアプリ」のインストールに対応。Shopify出店者は、楽天市場を新たな販売チャネルに加えることができる。もちろん、楽天市場への出店には別途審査が必要。初期設定やトップページの編集などはShopify経由で実行できないため、楽天市場の店舗運営システム「RMS」からの作業が必要だ。
これにより、米国のストア運営者であれば、日本でのビジネスが展開しやすくなるという。楽天ユーザーにとってみても、日本で入手が難しい海外ブランドの商品が購入できるようになる。
なお、今回の連携はあくまでShopifyが持つコマースチャネルに楽天市場が加わったもので、楽天市場の出店者がShopifyのプラットフォームを使うことはできない。
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