厚生労働省は4月4日、3月31日にLINEと締結した「新型コロナウイルス感染症のクラスター対策に資する情報提供に関する協定」に基づき実施された1回目の全国調査(3月31日〜4月1日)の分析結果を発表した。
同調査によると、新型コロナ感染予防のためにしていることでは、「手洗い・うがいやアルコールによる手や指の消毒をしている」の回答が85.6%と、多くの人が基本的な予防策に取り組んでいることがわかった。
しかし、密集、密着、密閉の「三つの密」を避けることに関しては、まだ十分とはいえないという。特に、他の人との近い距離での会話を避けているのは、回答者の32.8%に留まっている。さらに、「仕事はテレワークにしている」との回答が5.6%と、柔軟な働き方の取り入れはまだ改善の余地がある。
同省によれば、調査結果は予防に対する意識や症状の有無の違いにより回答者の属性に偏りが生じていることがあるという。例えば、予防意識が高い人ほど回答している可能性、熱がある人ほど予防行動を意識しているが回答に至っていないといった可能性を指摘する。また、男性より女性が多く回答している結果となっており、回答者の偏りを考慮する必要がある。
また、現時点で報告はないとしているが、全国調査を装い、クレジットカード番号などを訪ねるといった詐欺が発生する可能性がある。偽アカウントと思われる全国調査については回答しないように呼びかけている。
なお、両者ではすでに第2回「新型コロナ対策のための全国調査」を4月5〜6日に実施している。こちらの結果も近日中に公表されると思われる。
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