Amazonは先週末に、米国で現在最も多くの感染者が確認されているニューヨーク州のクイーンズにある同社の配送センターで、初の新型コロナウイルス感染者が確認されたことを認めていたが、このほど米国各地にあるほかの配送センターでも感染者が確認されていることが明らかになった。
Amazonおよび複数の報道によると、これまでにこれまでに少なくとも10カ所の配送拠点で新型コロナウイルス感染者が見つかっているという。
The Washington Postの報道によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性反応を示した従業員が確認されているのは、ニューヨーク州のスタテンアイランドとクイーンズ、ケンタッキー州シェファーズビル、フロリダ州ジャクソンビル、テキサス州ケイティー、ミシガン州ブラウンズタウン、カリフォルニア州モレノバレー、イリノイ州ジョリエット、コネチカット州ウォリングフォード、オクラホマシティの各地にある配送拠点。このなかで一部の施設は消毒のために閉鎖され、また感染者と濃厚接触があった一部の従業員は隔離されているという。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なスペインとイタリアでは、COVID-19に感染したAmazon配送センターの従業員がいることがすでに報じられていた。
クイーンズにある配送拠点は先週一時的に閉鎖されたが、消毒を終えた後、1日以内に再稼働していた。同社は、急増する顧客からの注文に対応するために、米国内でさらに10万人を雇用することを計画している。
Amazonの広報担当者はこの件に関し、「感染者を支援し、地域当局のガイドラインに従い、同社施設のすべての従業員の安全を確保するための最大限の対策を講じている」とする米国時間3月24日付の声明を発表している。
Amazonの配送拠点や物流網で働く従業員のなかで新型コロナウイルス感染者がさらに見つかった場合、同社の注文処理能力が著しく低下する恐れがある。また、感染を避けるために自宅待機を希望する従業員が増えることも考えられる。
一部の配送拠点従業員と支持者の間からは、新型コロナウイルスの感染が拡大する中でAmazonは数十万人の従業員および配送業者を守ってくれないのではないかという深刻な懸念の声がすでに上がっていた。
それに対し、Amazonは24日付の長文のブログ記事の中で、従業員と顧客の健康を守るために同社が実施しようとしている数多くの施策を説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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