具体的には、4月にNetflixで配信予定のアニメ「攻殻機動隊SAC_2045」と、auが渋谷区と取り組む「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」をコラボレーションさせる。街にアニメの世界観をXR合成するほか、様々な体験ブースを設置する「AUGMENTED Walk」を展開する。
また「AUGMENTED Entertainment」として、今夏オープンするライブハウス「Zepp Haneda」にも5Gを導入。人気バンド「SEKAI NO OWARI」によるこけら落とし公演で5Gを活用した演出や、多視点映像、VR映像などのライブ動画配信を行う計画だ。
動画配信ではこのほか、ライブ配信プラットフォームのSHOWROOMとも提携。同社が今春スタート予定のスマホ向けの縦型動画配信サービス「smash.」を、au スマートパス プレミアムでお得に提供する。
smash.について「5Gの象徴的なサービス」と紹介した髙橋氏。「3Gでも4Gでも、これからは動画と言われたが、3Gの動画はフィーチャーフォンの中で無理矢理見ていた。4Gでようやく動画が楽しめるようになったが、既存の横画面の動画をスマートフォンでも見られるというものだった。5Gでは大容量で高画質な動画がスマートフォン向けに作られる。これから本格的な動画時代になる」と話した。
AUGMENTED Entertainmentではこのほか、キングコング西野亮廣氏をアンバサダーに、吉本興業と「新たなエンタメ体験」の創出で提携していくことや、「AUGMENTED Art」として、ARグラスを用いたアートプロジェクトの展開も発表。また「AUGMENTED Sports」として豊田スタジアムを5Gエリア化して新たな観戦体験を提供するほか、本田圭佑氏の「Now Do(ナウ ドゥ)」とも提携を強化していく方針が明らかにされた。
「我々はパートナーと新しい発想を見つけたいと思っている。いろんなアイデアをいただいて1つ実現できると、さらにこんなこともと広がっていくのが5Gの輪。それを拡張していきたい」と高橋社長。本来はサービス開始とともに、様々なイベントの実施を予定していたが、新型コロナウイルスの影響もあり「少しスケジュールを遅らせながら実施していきたい」と説明した。
KDDIでは「AUGMENTED EXPERIENCE」を体験できるスポットとして、今夏東京・銀座にコンセプトストア「GINZA 456 created by KDDI」をオープン予定。また法人向けにも、4月以降順次5Gエリアを展開していくことを明らかにしている。
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