カバンに入れて持ち運びができ、照明のついた室内でも視認しやすい800ANSIルーメンを確保。さらに専用スタイラスペンで画面上に書き込みもできるマルチなプロジェクター「VALINQ|BEAM」が登場した。3月17日から「GREEN FUNDING」でクラウドファンディングを実施しており、目標金額は100万円。7万8000円~支援を受け付けている。
開発したのは韓国のVALUEONE。2012年の設立以降、スタイラスペンや空気清浄機などの開発、設計、販売を手掛け、アマゾン向けのOEM製品なども取り扱う。安定した動作と高精度のスタイラスペンに定評があり、VALINQ|BEAMもそのセンサー技術を応用している。高さ4.3cm×幅22.7cm×奥行き13.6cmで重量約950gのDLPプロジェクターにセンサー、スタイラスペンを同梱し、レスポンスの早い書き込みができることがポイントだ。
書き込みができるプロジェクターはすでに登場しているが、VALINQ|BEAMの強みは追従性の高さと細かな書き込みができる点にある。赤外線方式のセンサーの採用と独自のソフトウェアにより実現しており、VALUEONEのOverseas DirectorであるKevin Kim(ケビン・キム)氏は「赤外線方式の採用と独自のソフトウェアにより、高精度な書き込みを実現している。これで10万円を切る価格を実現できたのはVALUEONEならでは」と説明する。
静止画、動画のいずれにも書き込みができ、色や線の形状は画面上で選択が可能。ミーティングなどで意見を書き留めたり、プレゼンテーションで強調したいポイントにアンダーラインを加えたりとビジネスシーンで活用できるほか、塗り絵やお絵かきなど、子供向けのツールとしても使える。
「書き込んだ文字や画像はキャプチャとして保存できる。韓国では教育コンテンツを販売する会社と組み、英会話アプリなどと合わせて販売している。英文パーツを組み合わせて文章にするなど、実際に動かすことで英語学習ができるなど好評を得ている」(Kim氏)と多彩な使い方をアピールする。
本体には8GBメモリとAndroid OSを搭載し、アプリをダウンロードして使用することも可能。最大300インチまでの投影に対応する。アルミボディを採用し、熱対策も講じている。
「書き込みができるプロジェクターは欲しいが高価に感じているビジネス用途や、大画面で映画やゲームなどを楽しみたいとする一般家庭向け。画面が明るく、精度の高い書き込みができる性能を備え、10万円を切る価格帯で用意できる、バランスの良さが強み」とKim氏は強調する。
すでに店舗向けとしてのオファーもあり、通常のメニュー映像に「本日のおすすめ」などを書き込んで、日々のメニューに変化をつけるなどの使い方ができるとしている。
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