Honeywell Internationalは米国時間3月3日、今後5年間にわたり、毎年10倍のペースで量子コンピューターの性能を向上させる見込みだと述べた。つまり、2025年には10万倍高速になるということだ。これが実現すると、性能を毎年2倍にするという比較的控えめな目標を掲げたIBMを追い抜くことになる。
Honeywell Quantum Solutions部門のプレジデントを務めるTony Uttley氏は、「われわれは世界最強の量子コンピューターをリリースする先頭に立っている」とした上で、そのマシンはIBMによる53量子ビットの量子コンピューターに対して2倍の性能を備えるだろうと述べた。
Honeywellの新たなマシンがどれほど使えるものになるかは依然として不明だが、多くの企業と国が量子コンピューティングの研究開発に膨大な額を投じている。そうした企業や国は、量子コンピューティング革命が化学、配送、材料設計、金融、人工知能(AI)などで新たな能力を切り開き、利益をもたらすと確信している。誰であれ、実用的な量子コンピューターを最初に開発して利用できれば、新たな製品、より競争力のあるサービス、利益の増加、そしておそらくはより強力な軍隊も含め、大きな成果を得ることになる。
Honeywellが、その先頭に立つことを望んでいるのは明らかだ。調査会社451 ResearchのアナリストJames Sanders氏は、Honeywellは「おそらくこの業界のあらゆる企業の中で最も野心的な製品ロードマップ」を定めたと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」