NEC SMART STOREは、本社の地下1階に、約20平方メートルの店舗面積でオープン。午前7時30分から午後6時30分まで営業している。店舗は、子会社のNECライベックスが運営しており、NECでは、今回の店舗での運用ノウハウを活かして、2020年度中に省人化店舗を実現するソリューションの提供を目指すという。
NECでは、2016年から、小売業向けソリューションのための研究拠点を開設。2018年12月からは、セブン-イレブン・ジャパンとの協業により、東京・三田の三田国際ビル20階に店舗を出店し、セルフレジなどの導入によって省人型店舗を実現し、効率的な店舗運用を検証してきた。
NEC SMART STOREは、2019年12月5日から、セルフレジ方式で運用を開始していたが、2月からレジレス型店舗に進化させたという。
NEC 第一リテールソリューション事業部長の川見秀樹氏は、「小売業では、国内の労働人口減少による人手不足が深刻化するなか、デジタルを活用した店舗運営の効率化や、快適で、心地よい買い物体験の実現に向けた取り組みが求められている。店舗での業務を減らし、気持ちいい買い物の実現に労力を使えるようにすることが重要である」とし、「NEC自らが小売業の立場に立って、どんな店舗が快適なのかということを考えている。目指しているのは、店舗におけるストレスフリーの実現と、店で新たな発見や楽しい体験ができること。今回のレジレス型店舗では、来店客が並ぶことにストレスを感じているという点の解決を目指すものになる」とした。
NECでは、快適で、心地よい顧客体験を生み出し続ける店舗運営の実現を目指す「Smart Retail CX」コンセプトを掲げ、小売業における消費者行動の変化への対応や、労働力不足の解消といった社会課題の解決に取り組んでいる。そのための技術やソリューション、サービスの体系化を進めており、その一部を同店舗に実装したという。
「同じ店舗内に、来店の目的、楽しみたいこと、減らしたいことがまったく違うお客様がいるなかで、あらゆるニーズに応え、すべての顧客にとって、快適、爽快で心地よい買い物体験を提供する」としている。
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