Motorolaの折りたたみスマートフォン「Razr」が米国で発売されてからまだ2週間も経っていないが、同端末の1つに既に深刻な摩損が生じていると報じられている。
ガラス、プラスチック、ステンレス鋼の組み合わせでできているRazrは、折りたたみスマートフォンにとって重要な時期に発売された。同製品は、画面を縦折りすると半分のサイズになり、物理的なスペースを縮小しつつ画面サイズを最大化するという折りたたみスマートフォンの概念を、初めて実証するものだ。
昔の折りたたみ式携帯電話の魅力の1つは、簡単に壊れないという点だった。それらの端末は、落としてもぶつけても投げても壊れにくかった。しかし、Razrをいち早くレビューしたある人物によると、同端末は「悪夢」だという。
InputmagのスタッフであるRaymond Wong氏は、Razrの折りたたみ部分に剥離が生じたと報告している。ディスプレイパネルとそれを覆うラミネートフィルムの間に、大きな気泡が水平に入って両者が分離しているという。この損傷は、厳しい耐久性テストを実施した結果ではなく、ジーンズの前ポケットに入れてニューヨークの地下鉄に45分間乗っている間に起きたと、Wong氏は記している。
Wong氏は、端末を取り出して写真を撮ろうとした時点で、気泡に気づいたという。
「画面は、ヒンジからヒンジまで完全にたわみ、上層は、貼り付けに失敗した画面保護フィルムのように盛り上がっている」と、Wong氏は記している。
米CNETは、Razrと、折りたたみスマートフォンとしてそれに競合するサムスンの「Galaxy Z Fold」に対し、実際に一連の落下テストを実施した。Razrは、閉じた状態で3フィート(約0.9m)の高さから落下させると、ガラスに細いひびが入った。開いた状態で5フィート(約1.5m)の高さから落下させると、前面にもう少し多く亀裂が入ったが、タッチスクリーンは正常に機能し、内側の画面も正常に機能した。ただし、端末背面を覆うメタルグリルが緩くなり始めた。
Motorolaにコメントを求めたが、回答をすぐには得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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