ラスベガスの「Loop」、最初のトンネルが貫通

Sean Szymkowski (CNET News) 翻訳校正: 桑井章裕 吉武稔夫 (ガリレオ)2020年02月17日 12時33分

 ラスベガス観光局は米国時間2月15日、The Boring Companyがラスベガスで進めていた「Loop」の最初のトンネルの堀削を完了したと発表した。このLoopは、Las Vegas Convention Center内のいくつかの地点を結んで乗客を(主に拡張されたWest Hallエリアに)輸送する。同コンベンションセンターは、総敷地面積が200エーカー(約81万平方メートル)におよび、ラスベガス観光局では人を迅速に輸送する効率的な手段を求めていた。The Boring Companyの最高経営責任者(CEO)Elon Musk氏は、このトンネル交通システムで最高時速155マイル(約249km)を約束している。

最後の壁
最後の壁
提供:LVCVA

 動画には、The Boring Companyの堀削機が作業開始から3カ月で最後の壁を打ち破る様子が映っている。同社の堀削機は地下40フィート(約12m)で稼働し、3カ月で約1マイル(約1.6km)を堀削した。

 作業は続く。掘削機は解体され、残る2つ目のトンネルの掘削を開始する現場へ移送される。2本のトンネルは平行に掘られ、乗客をそれぞれ反対方向に輸送する。

 総額5250万ドル(約58億円)規模に達するこのプロジェクトでは、コンベンションセンターの敷地内に3つの駅を建設する。「標準」タイプと「大人数」タイプの自律型電動車両があり、所要時間は1分ほどの予定だ。輸送には「Tesla Model 3」または「Tesla Model X」の車両が使われる。また、Model 3のシャーシを改良して、16名が乗車できる相乗りタイプの車両を作る。開通は2021年1月を予定している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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