米無線通信業界3位のT-Mobileと4位のSprintの合併交渉が、ゴールまであと少しとなった。保留されているこの265億ドル(約3兆円)の合併計画について、ニューヨークの裁判所が進めてよいと判断したのだ。米連邦地裁のVictor Marrero判事は米国時間2月11日、合併計画を認める裁定を正式に下した。
この合併には、ニューヨークとカリフォルニアをはじめとする一部の州の司法長官が、競争を大幅に縮小させて価格を押し上げるとして反対していた。
Marrero判事は裁定の中で、この合併が「競争を大幅に縮小させる」可能性は低いとしたうえで、業界における急速な変化を考慮すると、合併により競争が抑制されるとの推測は「誤解を招く」と述べた。同判事は、T-Mobileが業界リーダーのAT&TとVerizonを刺激して消費者本位の変化を引き出したと評し、T-Mobileを「一匹狼」と表現した。またSprintについては、競争力の維持に努めてきたが、「有効な競争者であり続けるために達成しなければならない目標にますます届かなくなっている」と述べた。
この決定後、Sprintの株価は70%以上急騰。T-Mobileの株価も約11%上昇した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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