米てんかん財団を標的にしたサイバー攻撃がTwitterで発生

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 桑井章裕 長谷睦 (ガリレオ)2019年12月19日 11時06分

 米てんかん財団のTwitterアカウントをフォローしている多数のユーザーを標的とし、ストロボ光が点滅する動画が投稿される攻撃が11月に発生していたという。同財団が米国時間12月16日に明らかにした。てんかんの症状を抱える人に点滅光の映像を見せ、発作を引き起こすことが目的だったとみられる。この攻撃では、てんかん財団のTwitterのハンドル名とハッシュタグを使用して、こうした映像を見せる手口が用いられた。この攻撃は同財団のフィードをチェックする人が増える可能性の高いNational Epilepsy Awareness Month(全米てんかん啓発月間)の期間中に発生した。

Twitter
提供:Jaap Arriens/Getty Images

 てんかん財団で法的権利の擁護の責任者を務めるAllison Nichol氏は声明で、「このような攻撃はてんかんの発作を起こし、参加者に深刻な被害をもたらす目的で、てんかんの症状や発作を抱えた人の集まりにストロボを持ち込むのと何も変わらない」と述べた。

 特定の強さやパターンで点滅する光は、光過敏性てんかんの患者に発作を引き起こすおそれがある。

 同財団は、少なくとも30件の攻撃が発生しており、この件を当局に通報したという。被害を受けた人の人数は現時点では明らかになっていない。

 Twitterの広報担当者は、同社はサービスの安全性向上に全力で取り組んでおり、ユーザーのタイムラインでメディアの自動再生を無効にする、「発作」をキーワードにGIF画像検索が行われた際に画像を表示しないといった対策を講じていると述べた。

 またTwitterの広報担当者は、「Twitterが、オフラインで害をもたらすためのアカウントだと判断した場合、それらは永久に停止される」とし、「Twitterでこの種の嫌がらせからユーザーを保護できるようにするさらなるオプションを検討している」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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