今回、日本で未発売だった米国の自然派コスメブランド「tarte(タルト)」を初めて取り揃えた。コーセーは2014年にタルトを買収(リンク先はPDF)している。このほか、コーセーが展開するすべてのブランドを試せるのが特徴の一つだ。スキンケアやメイク、ヘアケアに至るまでをブランド横断型でカテゴリーごとに配置している。
コーセー 代表取締役社長の小林一俊氏は、今回のオープンの背景について、さまざまなコスメを自由に試せるイベント「コーセー Beauty フェスタ」2013年より開催してきたことがきっかけだった説明した。
「多くのお客様が、自分に合った化粧品を選ぶために集まってくれた。そうした場を常設できないかと思っており、今回銀座にオープンした。当社グループは異なった世界観の違うブランドを保有していると自負している。いろいろな機能、色味、価値観の違うブランドを一度に自由に試せて購入もできる場所を作りたかった。また、化粧品業界においてもデジタル化がよりお客様にパーソナルな美容提案やサービスを提供する上で不可欠になってきた。デジタル化を含めたいろいろな情報発信をし、試せる場をつくりたい」と語った。
Maison KOSEのテーマは、「ビューティディスカバリー」という。快適な美の発見をできる場を目指す。
コーセー 常務取締役の小林正典氏は「直営の店舗、直営のオンラインサイトを通じて、さまざまな美容体験を提案していく。スタートはネイルプリンタ、カスタマイズシートなどからスタートするが、つねに新しい美容コンテンツ、アトラクションを導入したい。コーセーは、東京とフランスのリヨンに先端技術研究所を持つ。そうした研究成果に加え、シリコンバレーのファンドに出資しており、シリコンバレーのスタートアップ企業、オープンイノベーションなど、世界中の最先端の美容コンテンツや美容アトラクションを導入していく」と語った。
また、運営する中で得られるデーターも活用する方針だ。「直営の店舗とオンラインサイトの購買サイトの両面にて購買データ、美容情報を蓄積していき、その情報を通じて新商品や新サービス、研究開発に生かす。またその情報をコーセーだけで活用するのではなく、賛同していただける流通がいれば一緒に共有化してお客様、流通、コーセーで新しい絆、ビューティプラットフォームをつくりたい」と意気込みを見せた。
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