オムロンのグループ会社として社会システム事業を担うオムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は12月9日、清掃・警備・案内に対応する「複合型サービスロボット」を開発したと発表した。2020年5月より提供を開始する。
近年、人手に依存しているサービス業や流通業などで労働力不足が深刻化しており、従来のサービスを維持することが困難になっているという。特に、清掃・警備・案内業務の人手不足が顕著であり、ロボットによる代替のニーズは高まっている。
一方、これまでのサービスロボットは単機能に特化したものが多く、活用時間帯が限られるため、稼働率が低いことが課題となっていた。
同社が開発した「複合型サービスロボット」は、自動充電機能を搭載しており、作業が滞ることなく、昼夜を問わず連続稼働できるのが特徴。また、人や障害物を自動で回避できるため、施設内を人が行き交う時間帯の稼働にも対応する。
例えば、小売店舗では、人の少ない午前中に清掃、夜間は店内の巡回警備を行ない、日中の混雑時間帯には本体前面のディスプレイで来店客に情報などを告知するといった運用が可能だという。
同社では、鉄道業界に向けたロボット「自律走行の警備ロボット」や「駅案内ロボット」の開発を通じて培った技術を搭載した「複合型サービスロボット」を皮切りに、さまざまな生活サービスのオートメーション化を図る。
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