Tesla(テスラ)が発表したピックアップトラック型の電気自動車(EV)「Tesla Cybertruck」は、特徴的なデザインで注目されている。詳細な仕様が公表されていないにもかかわらず、あっという間に購入予約が25万台に達した。もしかしたら、ウインドウガラスについた汚れをレーザーで落とす仕組みが搭載されるかもしれない。
というのも、Teslaが関連技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願し、米国時間11月21日に「PULSED LASER CLEANING OF DEBRIS ACCUMULATED ON GLASS ARTICLES IN VEHICLES AND PHOTOVOLTAIC ASSEMBLIES」(公開特許番号「US 2019/0351873 A1」)として公開されたからだ。出願日は5月10日。
この特許は、自動車の前面や側面などに取り付けられたガラス表面へ蓄積した汚れを発見すると、そこにレーザー光線を照射して除去するという内容。照射する際、ガラス自体や車内に影響を及ぼさないよう、レーザー光線を調整するという。
レーザー光線の調整方法は、波長、照射面積、照射時間、出力、照射回数などを変化させる。また、汚れを見つける手段としてはカメラが使えるが、汚れ検知を目的として専用のカメラだけでなく、ドライブレコーダーやリアビューカメラも利用可能としている。
特許のタイトルでは自動車のガラスに加え太陽光発電パネルの表面に取り付けられたガラスも含んでいるものの、請求項(クレーム)では太陽光発電パネルに言及しておらず、実施例に説明がある。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス