MINI史上初のEV「MINI Cooper SE」、米国で2万9900ドル--優遇措置適用で1万7900ドル

 BMW of North Americaで小型乗用車「MINI」の販売を手がけているMINI USAは、米国で2020年3月初めより販売するMINIシリーズ初の電気自動車(EV)「MINI Cooper SE」について、販売価格を発表した。米国におけるメーカー希望小売価格(MSRP)は2万9900ドル(約325万円)で、これに850ドル(約9万2000円)の配送手数料が追加される。

MINI史上初の電気自動車、MINI Cooper SE(出典:MINI USA)
MINI史上初の電気自動車、MINI Cooper SE(出典:MINI USA)

 米国の州によっては税金の優遇措置が受けられるため、条件を満たせば実質的な販売価格が1万7900ドル(約194万円)まで下がるという。さらに、相乗り車両のみ通行可能なHOV(High-Ocupancy Vehicle)車線を走行する権利が得られる州もあるそうだ。

 MINI Cooper SEは、7月に「MINI Electric」として公表されたEV。1959年発売の初代モデルから60年におよぶMINIの歴史において、初めての完全な電動モデルだ。「MINI Hardtop 2 Door」の2014年モデルがベース。

ユニオンジャックを模したテールランプ(出典:MINI USA)
ユニオンジャックを模したテールランプ(出典:MINI USA)

 前輪駆動モーターの最大出力は181hp(約135kW)、最大トルクは199lb・ft(約27.46kgm)。停止状態から時速60マイル(約97km)までの加速にかかる時間は6.9秒。最高速度は時速93マイル(約150km)。

 出力最大7.4kWのAC充電を利用すると、4時間でフル充電可能。最大50kWのDC急速充電だと、35分でバッテリ容量の80%まで充電できる。

インテリア(出典:MINI USA)
インテリア(出典:MINI USA)

 MSRPが2万9900ドルの標準モデルは、6.5インチ画面のナビゲーションシステム、「Apple CarPlay」対応、フロントシート用ヒーターなどを採用。さらに、クルーズコントロール、リアビューカメラ、障害物検知などの安全支援機能、雨検知対応の自動ワイパーおよびヘッドライトといった装備も搭載している。

MINI Electricの紹介ビデオの紹介ビデオ(出典:MINI UK/YouTube)


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