消費者向け「Google Glass」が登場してすぐ姿を消してからずいぶん経つが、あれよりはるかに高度なスマートグラスのソリューションがあると、自動車メーカーは考えている。BMWは、こうした技術を披露する企業の最新事例となった。
BMWは米国時間6月11日、ディーラーの技術者向けの新しいスマートグラスを開発したと発表した。同社の新しいオンライン事例報告システム「TSARA」にちなんで名付けられた「TSARAVision Smart Glasses」は、現場の技術者に必要なあらゆる情報を提供することにより、紙のマニュアルをめくったり電話を持ったりする必要をなくすというもので、診断および修理手順を時間短縮するに利用できる。
名称にグラスという単語が含まれるものの、従来の眼鏡にはあまり似ておらず、技術者の眼前の画像で、順を追った指示や図面を表示できる。スクリーンショットの撮影も可能で、必要に応じて写真を拡大し細部の情報を得ることができる。
現場だけで解決できない問題だと判明した場合、技術者はこのスマートグラスを使って社内のエンジニアや専門家とやり取りできる。連絡を受けたエンジニアは、問題をリアルタイムの映像で見ることができ、これが修理作業の向上につながる。現場の技術者は、新しいドキュメントを開く必要が生じても、音声で操作できるため、両手を実際の作業に確保しておける。
BMWは、この新技術を6月中に米国内のBMWディーラー全店と一部のMINIディーラーに導入するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス