すべてのグローバル企業の中で、Apple、Google、Amazon、Microsoftは「ブランド価値」が特に高いと評価された。しかし、華為技術(ファーウェイ)とFacebookはいずれも自社のイメージに関わる問題から抜け出せずにおり、1年前から順位を落とした。
これは、広告代理店大手Omnicom傘下のブランドコンサルティング企業であるInterbrandが発表したランキングの結果だ。同社は毎年、上位100ブランドの価値と、各ブランドの価値の変動を推定して公開している。
2019年のトップ100リストで首位になったのはAppleで、上位10ブランドには、Google、Amazon、Microsoft、Coca-Cola、サムスン、トヨタ自動車、Mercedes-Benz、McDonald's、Disneyが続いた。
Interbrandは企業の評価基準として、ブランド名を冠した製品やサービスが生み出す経済的利益、購入の意思決定にブランドが果たす役割、顧客ロイヤルティを生み出し、それによって自社に長期にわたって利益をもたらすブランドの能力を挙げている。
2019年のリストで注目すべきは、Facebookがトップ10から脱落し、14位になったことだ。同社は、2016年には全企業の中で最も成長率の高いブランドとなり、2017年には同社最高の8位にランクインしていた。
Interbrandは、Facebookの順位の低下について説明していないが、Facebookは世論を操作して政治に影響をおよぼすのに利用されたことなどをめぐり、苦境にある。InterbrandはFacebookのブランド価値について、2017年の約480億ドル(約5兆2100億円)から2019年には400億ドル(約4兆3400億円)に減少したと試算している。
今回はInterbrandにとって20回目のブランド価値ランキングとなり、同社は2000年の1回目からの顕著な変化をいくつか挙げている。テクノロジー分野では、かつて最大のモバイルブランドだったNokiaがトップ100から転落した。
Teslaは2016年にInterbrandのトップ100に入ったが、2018年にリストから外れ、2019年もトップ100圏外のままだ。
中国のファーウェイは、欧米市場で問題に直面しているにもかかわらず、74位とトップ100にとどまっている。ただし、同社のブランド価値は過去1年間で9%減少し、約69億ドル(約7500億円)になった。
テクノロジー企業としては、IBM、Intel、Cisco、Oracle、SAPも20位以内にランクインした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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