グーグルは10月16日、新型スマートフォン「Pixel 4」「Pixel 4 XL」を国内発表した。同日より予約受付を開始し、10月24日に発売予定。価格は、Pixel 4が税込8万9980円から、Pixel 4 XLが税込11万6600円からとなっている。グーグル公式ストアでSIMフリーモデルが購入できるほか、大手キャリアではソフトバンクが取り扱う。
また、完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」を国内でも2020年に発売すると発表。あわせて、Nest Hub Max、Nest Miniが11月22日、Nest Wi-Fiは近日発売を予定している。
同社のスマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3 XL」の後継モデルとなり、Pixel 4はフルHD+の5.7インチ、Pixel 4 XLはQHD+の6.3インチOLEDディスプレイを搭載。ディスプレイ上部には、800万画素のインカメラのほか、レーダーセンサーを使った「Soli」ベースのジェスチャー操作「Motion Sense」を搭載。ジムでのトレーニングや料理中など、スマートフォンを持たずに操作したいシーンで有用という。同技術により高速な顔認証も実現している。なお、国内では関連規定が整備されるタイミングまで利用できず、2020年春ごろには対応したいとしている。
OSはAndroid 10を搭載。Google Assistantとより深く統合し、音声処理をサーバーと端末単体で使い分けている。本体の両サイドを握ることでGoogle Assistantを起動できる「Active Edge」にも対応する。なお、海外発表で披露されたボイスレコーダーの自動文字起こし機能は、現時点では英語のみの対応としているものの、日本語については前向きに搭載を検討しているという。
さらに、データ管理も刷新。Googleアカウントでデータの保存期間を任意で設定できるようになり、端末データも削除可能。セキュリティモジュール「Titan M」を搭載し、パスワード、OSデータ、顔認証用のデータを保護。スマートフォンで最も高いセキュリティを誇るという。
仕様は共通で、SoCはSnapdragon 855、6GBのRAM、64/128GBの内蔵ストレージ、「Pixel Neural Core」を搭載する。バッテリーは、Pixel 4が2800mAh、Pixel 4 XLが3700mAh。USB-PD 2.0により18Wでの高速充電に対応するほか、ワイヤレスチャージをサポートする。さらに、OSとセキュリティアップデートを最低3年間保証する。
また、今回のモデルよりeSIMにも対応したほか、国内限定機能としておサイフケータイをサポートしている。カラーは、ジャストブラック、クリアリーホワイト、オーソーオレンジの3種類。重さは、Pixel 4が162g、Pixel 4 XLが193gだ。
Pixelシリーズ最大の特徴であるカメラ機能も刷新。1200万画素の広角カメラ(F1.7)は、デュアルピクセル位相差AFに対応したCMOSセンサー(ピクセルピッチは1.4μm)を搭載。さらに今回、1600万画素の2倍ズーム望遠カメラ(F2.4)を追加。両カメラとも、光学式+電子式の手ブレ補正を搭載する。2倍ズームと聞くと、昨今のスマートフォンでは特段珍しくないが、マシンラーニングを活用し、解像感を残した超解像ズームが利用可能。
Googleのソフトウェア技術を生かした写真機能も大幅にアップデートされた。9枚の写真を合成して白飛びや黒つぶれを抑制する「HDR+」や、ライブビュー状態でもHDRを適用できる「Live HDR+」、HDRでも露出のトーンをより細かく調整できる「Dual Exposure Controls」、マシンラーニングベースのオートホワイトバランスを搭載。デュアルカメラになったことで両カメラの視差から被写体の距離を正確に計測できるようになり、より高精度なポートレートモードを実現した。
さらに、Pixel 3で話題となった、暗いシーンでも明るく撮影できる「夜景モード」も進化。4分までの長時間露光により星空まで撮影できるようになった。もちろん、本体を固定する必要はあるが、三脚レベルの物を使う必要はないという。また、星空を長時間露光で撮影する場合、星が動いてしまうため通常のカメラであれば線状に写ってしまうが、Pixel 4ではきちんと点として写すことができる。撮影した画像や動画はGoogleフォトに無制限でアップロード可能だ。
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