ヘルスケア×フードテックを軸に、D2Cの離乳食サブスクリプションサービスなどを展開するMiLは10月18日、既存ブランド「Mi+ミタス」を11月にリニューアルすると発表した。
Mi+ミタスは、「子供の成長に本当に必要な栄養素が何か」を実証データに基づき、小児科医、管理栄養士、シェフによって開発されたベビーフード。厳しい安全基準をクリアした乳児用規格適用食品となっており、厳選した契約農家が生産した安心安全な旬の野菜を使用し、香料や保存料をはじめとする不要な添加物を一切使っていないのが特徴。
また、ピューレ状なのでそのまま食べられるほか、少し手を加えて調理するといった使い方もでき、考える・調べる手間を省きつつも、バランスのとれた栄養素をしっかり摂ることができるという。
2019年4月のローンチ以降、約6カ月で販売実績1万5000食以上。LINE@のお友達登録数は約1000人、インスタグラムのフォロワーは7600人を超えている。
現在は、店舗販売を行なっておらず、LINE@とInstagramを中心に消費者とのコミュニケーションを行なっている。1対1のコミュニケーションを大切にし、消費者の生の声をしっかりと汲み取ることで、よりよいサービスや商品を展開することを目指している。
今回のリニューアルでは、既存顧客やSNSフォロワーからの声をもとに、離乳食のスペシャリストとしても知られる小児科医や管理栄養士、同社が経営する飲食店「倭」のシェフとの共同開発で、より栄養面・機能面を強化した。
具体的には、同夜が行った調査の結果、家で作る食事やこれまでの既存の離乳食では、子供の成長に必要な栄養素がほとんど摂取できておらず、特に鉄分、ビタミンD、カルシウムは、不足しがちであることが判明。
そこで、小児科医工藤紀子氏と管理栄養士唐澤弥子氏監修のもと、同社運営するフレンチレストラン「倭」のシェフも参加して開発が行われた。同社によると、不足しがちな栄養素の強化に着目して開発したのは日本で初のケースだという。正規品1箱で、1カ月のうち乳幼児期の発育に必要な6つの栄養素のうち30〜40%を摂取できる。
また、これまでは冷凍保存専用で一度開封すると使い切る必要があったが、キャップ付きのスパウトパウチに変更した結果、適量だけの取り出しが可能だ。また、常温保存が可能になったため、これまでクール便のみの対応だったが、お試しセットはネコポスも対応するなど、配送の受け取りもしやすくなっている。
さらに、これまでは月毎に届く野菜ピューレの種類が変わるだけだったが、月齢ごとに届く種類が変更される。固さや大きさも月齢に合わせて作られており、子供一人ひとりの成長に合わせて選択も可能になった。
今後は、シェフや栄養士をはじめとする開発チームが直接、生産者や工場と取引を行うD2Cビジネスを展開し、より迅速に商品やサービスの改善を行うという。
また、既存の利用者を中心に、離乳食を卒業した子供の成長をサポートする新しい商品の展開も行なっていく予定。蓄積されたオンラインデータをもとに、食に限らないママ向けコミュニティーの立ち上げにも視野にいれている。
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