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アスリートの腸内研究からサプリに--サッカー元日本代表鈴木氏のAuB、フードテックに参入

坂本純子 (編集部)2019年10月03日 12時34分
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 サッカー元日本代表の鈴木啓太が社長を務める、アスリートの腸内細菌を研究するスタートアップAuB(オーブ)は10月2日、サプリメント「AuB BASE(オーブ ベース)」を発売すると発表した。ヒトの健康に効果的な腸内細菌を摂取できるフードテック商品の第一弾商品だ。

AuB 取締役・研究統括責任者の冨士川凛太郎氏(左)と代表取締役の鈴木啓太氏
AuB 取締役・研究統括責任者の冨士川凛太郎氏(左)と代表取締役の鈴木啓太氏

 販売は、自社EC(電子商取引)サイトを立ち上げ、2019年12月初旬から開始する。価格は2728円(税込)を予定。これに先立ち、先行予約販売をクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で受け付け中だ。同サイトでは支援者への「リターン」として、5種の限定プラン(税込:5500円~7万1500円)を展開する。

29種類の菌を配合した独自の「アスリート菌ミックス」
29種類の菌を配合した独自の「アスリート菌ミックス」
29種類の菌を配合
29種類の菌を配合

 AuB BASEは、酪酸菌をメインに、29種類の菌を配合した独自の「アスリート菌ミックス」を開発。同菌ミックスをベースとしたもの。500人、1000検体以上のアスリートの便(腸内環境)を4年間かけて解析した結果、日ごろから運動と食事に気を遣うアスリートの、健康的な腸に棲む菌の種類や割合の傾向を突き止めたという。

 研究により、ヒトの腸内の健康度合いは「酪酸菌の多さ」がカギを握ることを明らかにし、合わせて「菌の多様性(種類の豊富さ)」が重要な役割を果たすことを確認しているという。

 「どなたにも飲んでいただけるものなので、すべての方にと言いたいが、メインターゲットとしているのはビジネスアスリート。ビジネスをしている人は非常にハードだと思う。現役を引退してから毎朝満員電車に乗っていて、まあまあハードだなと思う。コンディションを整えたいと考えている人に飲んで欲しい」(鈴木氏)

19名の20~22歳の男性を被験者とした2週間(毎日3粒)の結果)
19名の20~22歳の男性を被験者とした2週間(毎日3粒)の結果)

 また、大人の部活動AuBフットサル部を創部。Makuakeでは、フットサルチームとして活動し、月1回鈴木氏からボールテクニックを学べるメンバーを20歳以上の男女20名限定で募集。「AuBフットサル部参加権利」(7万1500円)として支援を募集している。

 鈴木氏は、調理師の資格を持つ母の元に育ち、「人間は腸が一番大事。便を見なさい」と言われていたという。「最初はなにを言っているんだろうと思っていたが、腸内環境をケアすることでコンディショニングを作っていた。母親の助言が大きく役立っていた」と選手時代を振り返った。

人間の腸内は細菌たちの巨大な生態系という
人間の腸内は細菌たちの巨大な生態系という

 2015年10月にAuBを創業して4年がたつ。「私にとって一番の財産はファン、サポーター、応援してくれる人の存在だった。アスリートにとって応援してくれる人は重要な存在。だからこそ、アスリートの力で、応援してくれる人たちの健康につながるなにか恩返しができたらと考えていた。また、自分の経験をアスリートに使えることも使命と思い、研究することで、アスリートの課題を解決したいと思った。課題解決と応援してくる人への恩返し、その2つがオーブAuBの設立につながった」と思いを語った。

アスリートの腸内環境を調べる意義。一般人の課題と同一差異はエッジが効いているか否かという
アスリートの腸内環境を調べる意義。一般人の課題と同一差異はエッジが効いているか否かという
アスリートの腸内環境の特徴
アスリートの腸内環境の特徴

 開発にあたっては、オリンピックの金メダリストを始めとする500人から1000以上の検体を得て、アスリートの腸内細菌やその群れである腸内細菌叢(腸内フローラ)の研究を続けてきた。

 しかし、これまで「困難なことがたくさんあった」ともいう。「検体を何のために使うのか。よくわからないということが多かった。研究成果を出し、アスリートへのサポートをしていくうちに共感をいただき、検体をいただいている」と語った。

 AuBは9月、銀行系ベンチャーキャピタルや大手製薬会社などを引受先とする 第三者割当増資で総額約3億円を調達。今後のフードテック商品の開発等に資金を充てるとしており、蓄積した膨大な研究データを武器に事業化へと動く。

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