Suita SSTの始動にあたり吹田市は、持続可能なまちづくりに向けた連携協定を締結している。4月に2期目当選を果たした大阪府吹田市長の後藤圭二氏は、選挙の際に100ある公約のうち71番目にSuita SSTの実現を掲げていたと言い、「一時的に税収を上げるより、市の格を上げることを重視し、金は出さないが意見はうるさく出し続けてきた。パナソニックには20世紀にはなかったソフトなテクノロジーの実現を期待している」と話す。また、吹田市が隣の摂津市と進める健都プロジェクトとの相乗効果もあわせて期待されている。
健都はJR岸辺駅前の吹田操車場跡地約30ヘクタールに広がる健康寿命を延長するモデル都市で、今回のSuita SST発表会場であり、2カ月前に移転したばかりの国立循環器病センターを中心に、国際級の医療クラスターをはじめ、居住地、複合施設、公園が建設される予定。駅からやや離れた場所になるSuita SSTとは今後どのように連携を進めていくかは、これから協議を始めるところだ。
今回、いろいろ発表はあったものの総事業費や具体的なスケジュールは発表されず、たとえばモビリティ分野はパナソニックが開発する安全制御付車椅子を利用したり、駅までのラストワンマイルに自動運転車を利用するといったアイデア紹介に留まっている。参加企業も協議はこれからでまだ何も決まっていないと話すところが多く、今後どのような動きになるかは次の発表を待たなければいけないようだ。
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