Amazonが「Amazon Music HD」というCDを超える音質の音楽配信サービスを発表し、同分野で先行する「Tidal」に襲いかかろうとしている。
「Amazon Music Unlimited」の一環として提供されるこの新サービスでは、5000万曲を超えるCDまたは24ビット品質の楽曲が用意されており、またTidalのMQA形式とは異なり、特殊なデコーダがなくてもハイレゾで再生することができる。
「Spotify」「Apple Music」「Google Play Music」など他社の配信サービスでは圧縮された音源の楽曲しか提供されていない。Amazonは「Amazon Music HD」を通じて、高品質のFLAC音源で楽曲を配信する数少ない企業の1つとなる。なお、新サービスのハイレゾ・オーディオをデスクトップで聴くには、Amazonのソフトウェアをダウンロードする必要がある。
ミュージシャンのNeil Young氏は、数年前にハイレゾプレーヤー「PonoPlayer」を発売したものの失敗に終わった経験があるが、Amazonがロスレスオーディオを提供することについて喜びを語っている。
「Amazonが高品質ストリーミングを大衆向けに提供すれば、世界は永遠に変わるだろう」とYoung氏は声明のなかで述べている。「40年前にデジタルオーディオが登場して以来の、音楽業界における最大の出来事が起きようとしている」(Young氏)
同サービスの月額料金は、「Prime」会員の場合で12.99ドル(日本では1780円)、Amazonの一般ユーザーの場合で14.99ドル(同1980円)。既にAmazon Music Unlimitedに登録している場合は月額5ドル(1000円)の追加料金でハイレゾ配信を利用できるようになる。なお、Amazon Music Unlimitedの現在の月額料金は7.99ドル(980円)からとなっている。また現在、90日間の無料キャンペーンが提供されている。Amazon Music Unlimitedの個人プラン、ファミリープランのみに適用され、Amazon Music Unlimitedへの新規登録者が対象となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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