変形可能な自律ロボットボート「ロボート」の一行が、マサチューセッツ工科大学(MIT)にある水深4フィート(約1.2m)のプールを移動している。これは背泳ぎの練習ではなく、アムステルダムの曲がりくねった運河網を航行する新たな方法で、MITとオランダの都市問題研究機関であるAmsterdam Institute for Advanced Metropolitan Solutions(AMS Institute)が現在進めているプロジェクトの一環だ。
研究者らはロボートにセンサーやGPSモジュール、カメラ、スラスター(補助的な推進装置)、マイクロコントローラーを装備した。ロボートは互いに連結することができ、水上で障害物との衝突を回避しつつ、テトリスのように効率的な形態に組み合わさる。
「われわれは、このたびロボート同士で連結や切り離しができるようにした。これによりアムステルダムの道路で行っている活動を水上に移行したいと考えている」と、MITのDaniela Rus教授は声明で述べた。
ロボートは、人や物を運河の向こう岸に運ぶ必要がある場合に一時的な橋を架けたり、市内で食品や花の市場を開くための一時的なプラットフォームを形成したりできる可能性があるともRus教授は述べている。
研究者らの2020年の目標は、市の中心部にある幅60mの運河に橋を架けることだ。自律操船ボートの一行から成る世界初の橋になる可能性があるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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