ソニーは8月29日、APS-Cサイズのミラーレスカメラ「α6600」と「α6100」を国内発表した。
9月3日より予約販売の受付を開始し、α6600は11月1日、α6100は10月25日に発売を予定している。想定価格は、α6600のボディが税別16万円前後、18-135mmのズームレンズ「SEL18135」とのキットは、税別20万円前後。また、α6100の想定価格は、ボディが税別9万円、電動ズーム「SELP1650」とのキットが税別10万円、望遠レンズをあわせたダブルズームキットが税別12万円となる。
α6600は、同社のAPS-C機のフラッグシップに位置するモデルで、2420万画素のCMOSセンサー「Exmor」を搭載。ISO100〜3万2000(拡張感度で10万2400)まで対応し、像面位相差・コントラストAFともに425のAFポイントを採用した「ファストハイブリッドAF」を採用。0.02秒で合焦し、リアルタイムトラッキングのほか、リアルタイム瞳AFに対応。人だけでなく動物の瞳を捉えることができるほか、左右の目を選択することも可能だ。
エンジンは、最新の「BIONZ X」を搭載。α6500比で約1.8倍のデータ処理が可能になっている。シャッタースピードは1/4000、連写性能はAF/AE時で秒間11コマを謳う。動画撮影は、ピクセルビニングなしの全画素読み出しに対応。4K/30fpsのほか1080p/120fpsでのハイスピード撮影にも対応。XAVC Sフォーマットを採用し、HDR(HLG)での収録のほか、S-Log2/3もサポートする。
ボディはマグネシウム合金を全面に採用。5段分の5軸手ブレ補正をボディ内に内蔵するほか、236万ドットの0.39型EVF、92万ドットのタッチ対応3.0インチ液晶パネルを搭載。モニターはチルトタイプで、180度回転できるフリップ機構に対応。自撮り撮影も簡単だ。グリップは大型化され、中指が当たる部分が盛り上がる構造になり、これまでのαにありがちだった「小指あまり」が改善されている。
バッテリーは、α9などで採用されている「NP-FZ100」に変更され、前モデルで採用された「NP-FW50」と比較して容量は2.2倍に拡大。駆動時間が大幅に伸びており、EVF使用時で720枚(α6500は310枚)、液晶パネル使用時で810枚(同350枚)となっている。インターフェースは、MicroUSB(充電対応)のほか、MicroHDMI端子、マイク端子、イヤフォン端子を内蔵。モニタリングしながらでの映像収録が可能となった。重さは503g。
α6100には、α6600と同じ2420万画素のCMOSセンサー「Exmor」と、最新のBIONZ Xを搭載。0.02秒での合焦やリアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AF、AF/AE追従で秒間最大11コマの連写性能などを搭載。また、全画素読み出しでの4K撮影に対応する。液晶パネルはタッチに対応し、180度のフリップに対応する。重さは398gと軽量だ。
なお、α6600と異なる点として、バッテリーに旧モデルと同じNP-FW50を採用。EVFで380枚、液晶で420枚撮影できるとしている。また、拡張感度が5万1200までとなっているほか、144万ドットEVF(α6600は236万ドット)、ボディ内手ブレ補正、ヘッドフォン端子、大型グリップの非採用、S-LogやHDRでの動画撮影に非対応といった点などが挙げられる。ボディの材質もマグネシウム製のα6600と異なり、高剛性プラスチックとなっている。
ソニーでは新型レンズとして、APS-C用のEマウントとしては初のF2.8通しズームレンズ「SEL1655G」(16-55mm F2.8 Gレンズ)を発表。最短撮影距離0.33mにより、最大撮影倍率0.2倍を実現。近接で撮影することでボケ味を生かした撮影を可能にする。重さは、494gと同等のスペックのレンズを提供する他社と比べて小型軽量を実現。さらに、フォーカスホールドボタン、AF/MF切り替えスイッチ、フッ素コーティング、防塵防滴構造を採用。希望小売価格は、税別15万3000円。発売日は10月25日(予約受付は9月3日)を予定している。
もう一つ、Eマウント用望遠レンズ「SEL70350GE」(70-350mm F4.5-6.3 G OSS)も発表した。望遠レンズながら625gと軽量。光学式手ブレ補正機構を搭載するほか、フォーカスホールドボタン、AF/MF切り替えスイッチ、ズームロックスイッチ、防塵防滴構造を採用する。希望小売価格は、税別10万9000円。予約日、発売日ともにSEL1655Gと同一だ。今回の新型レンズを合わせることで、Eマウントレンズは54本に上るという。
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