新聞や書籍などで「SDGs」という言葉を見かけることが増えてきた。「SDGs」とは、Sustainable Development Goalsの略で「持続可能な開発目標」と訳される。「持続可能性」自体がビジネスや社会のしくみにおいて重要視されるようになってきてはいるが、では、「持続可能な開発目標」とは何なのか。本書は、SDGsとは何か、人や企業や組織がどのように目標に取り組むべきかなどについて分かりやすく書かれており、「まずはSDGsが何なのかを知っておきたい」という人に最適だ。
SDGsには、「飢餓をゼロに」「人や国の不平等をなくそう」などの17の目標があるが、それらの目標を達成するためにすべきことは、さらに具体的に書かれているという。すでにSDGsに取り組んでいる組織もあり、そうした事例は、これからSDGsに取り組もうとしている組織にとって非常に参考になるだろう。
地球規模の大きな目標であり、国や企業が取り組むようなことであり、自分個人には関係ないと思ってしまいそうだが、SDGsについて少し知るだけで、個人としても取り組んでいくべき目標であることが分かる。目標のレベルが高すぎて、個人で取り組めることなどあるのかと考え込んでしまうが、自分の生活に直結することでは、プラスチックごみを減らす努力をするだけでも、目標の一つに取り組むことになる。とっつきやすい本書で目標と行動を知り、できることから始めてみたい。
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