審判との口論は過去のものになるかもしれない。コンピューターの審判に任せれば間違いは生じないはずだ。
プロスポーツへのコンピューター審判の導入は、控えめに言っても良い面も悪い面もある。だが確実に正しい判定が行われる状態にこれまでにないほど近づくという期待は、取り組む価値のある成果だと考えられる。
無論、すべてのスポーツにはそれなりに主観性が伴うものだが、おそらくどんな整備士でもストライクゾーンほど過度に精査されることはないだろう。この架空の流動的な長方形の範囲は長年にわたって無数の口論や退場を引き起こしているが、メジャーリーグベースボール(MLB)は現在、審判を人間からレーダーをベースとしたボール追跡システム「TrackMan」に移行することを検討している。
MLBは米独立リーグのアトランティックリーグ(ALPB)と提携し、この技術の試験場として利用している。ALPBが今シーズンTrackManを使用し、MLBが試合への効果を観察するという計画だ。
TrackManはボールがホームベース上を通過する際に情報を分析し、速度や動き、球種などを検出できる。ニュージャージー州ブリッジウォーターを本拠地とするサマセット・ペイトリオッツがこのシステムの取材を全面的に許可してくれたため、米CNETはその経験を動画に収めた。
TrackManは間違いなく潜在的な可能性を秘めており、コンピューターがストライクゾーンを任されるようになるのも時間の問題かと思われる。おそらく今から20年後、野球ファンは人間の審判がストライクやボールを宣言していた時代を振り返り、当時はまともではなかったと思うかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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