ディー・エヌ・エー(DeNA)は8月8日、2020年3月期第1四半期(2019年4~6月)の連結決算を発表した。売上収益は313億8300万円(前年同期比7.5%減)、営業利益は23億1900万円(同54.6%減)、純利益は24億4700万円(同53.2%減)で減収減益となった。季節性の強いスポーツ事業を除いた売上収益は234億円(同14%減)、Non-GAAP営業利益は4億円の赤字となっている。
主力であるゲーム事業については、売上収益は197億円(前年同期比8%減)、営業利益は34億円(同36%減)と減収減益。前四半期から見ても減収減益となっているが、決算説明会で登壇したディー・エヌ・エー代表取締役社長兼CEOの守安功氏は、前四半期が年始のイベントや、主力タイトルの周年イベントで盛り上がりを見せる時期であり、その反動であることを説明した。
ゲーム事業における減収トレンドが続いている状況ではあるが、2019年夏に任天堂との協業タイトルである「マリオカートツアー」と、ポケモンとの協業タイトルである「ポケモンマスターズ」の配信を予定している。守安氏は事前登録などの感触から期待を寄せているとし「この2タイトルで一気に変えていきたい」と、第2四半期や第3四半期からの巻き返しに意欲を見せていた。
一方、好調となっているのがスポーツ事業で、売上収益は80億円(前年同期比18%増)、営業利益は27億円(同11%増)。経営する横浜DeNAベイスターズのホーム球場である横浜スタジアムの増築や改修が進み、2019年シーズンから一部の稼働を開始。拡張後も2018年シーズン以上の水準で稼働率が推移しており、主催試合の観客動員数が球団史上最速で100万人に到達するなど活況となっている。守安氏は、チームも好調であることから、ポストシーズンへの期待も寄せていた。
新たな柱として投資を進めているオートモーティブ事業は、東京や神奈川での実車回数が順調に伸びているという。7月には大阪や京都でのサービスを開始するほか、新たなエリアの拡大に努めていくという。と同時に、台数が多い神奈川で収益モデルの実験を行っており、収益性の検証を進めているという。
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