シチズンによるスマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver(エコ・ドライブ リィイバー)」が、2019年秋の発売に向け、着々と準備を進めている。2つの専用アプリ「Riiiver」「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」の配信を開始。6月にスタートした「GREEN FUNDING」でのクラウドファンディングは、目標金額150万円を優に超える8000万円以上(8月7日現在)の支援を集めている。
Eco-Drive Riiiverは、シチズンのオープンイノベーション推進室が手掛けた第1弾モデル。アナログ時計をベースとしたスマートウオッチで、独自の光発電技術「エコ・ドライブ」で動作するため、電池交換やケーブル充電は不要だ。長針、短針、秒針をすべて同じ長さにそろえ、カラーリングを分けることで視認性を確保。アプリと連動して使うことで、3つの針を使って、スケジュールや歩数、温度などを知らせたり、IoT機器と組み合わせて動かしたりできる。
トリガー、サービス、アクションという3ステップを組み合わせた「一連の流れ」を専用アプリRiiiverを使って作れることが特徴。シチズンではこの一連の流れを「iiidea(アィイデア)」と名付けており、作成したiiideaは、自ら使えるほか、「Riiiver Store」に公開し、人と共有もできる。
iiideaは「時計のボタンを押したら(トリガー)、現在の天気に合わせた(サービス)、音楽を再生する(アクション)」や、「時計のボタンを押したら(トリガー)、現在までの歩数を(サービス)、秒針で知らせる(アクション)」といったことが可能。すでにRiiiver Storeにカテゴリーに分かれたiiideaも用意されており、ダウンロードして使える。
iiideaはアプリを使って3つまでCITIZEN Eco-Drive Riiiverに登録でき、アプリ内には複数のiiideaをダウンロードしておくことが可能。登録するiiideaはアプリ内のドラッグ&ドロップ操作で、簡単に切り替えられるほか、3つのiiideaを1つのセットとしてアプリ内に保存しておくことで「自宅で使うiiidea」「通勤中に使うiiidea」など、使用場所や頻度に応じて、すぐにiiideaを探し出せる。
シチズンでは、Riiiverをさまざまデバイスやサービスを基点にヒト、モノ、コトをつなげるIoTプラットフォームと位置づけており、広く参画企業も募る方針。シチズン時計 Riiiverプロジェクトリーダーの大石正樹氏は「多くのビジネスパートナーに入っていただくことで、私たちには想像できないような使い方ができるようになる。思いもよらない市場へシチズンの製品を展開できるという可能性に期待している」とコメントした。
本体には、Bluetoothも備え、スマートフォンアプリと連携することで自動での時刻修正やファームウェアのアップデートに対応。加速度センサーにより、歩数、消費カロリーを計測でき、アプリ上で数値化された活動量の確認も可能だ。将来的には、Riiiverアプリのみでの使用にも対応していくという。
大石氏は「Riiiverを発表して以来、なぜシチズンがスマートウォッチを、というご質問を数多くいただいた。私たちは腕時計を通じたモノの価値だけでなく体験されるユーザーの方のコトの価値にも重きをおいている。Riiiverはコトの価値に重きをおき、使われるユーザーやライフスタイルに合わせた機能を実装できるようなプラットフォームを目指している」とした。
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