グーグルは6月18日、日本でのスタートアップ支援の取り組みとして、コミュニティスペース「Google for Startups Campus」を渋谷ストリームに開設すると発表した。プログラム開始は2020年初頭を予定している。
Campusには、ワークスペース、コラボレーションエリア、イベントスペース、会議室などを備えており、イベントやアーリーステージ創業者向けの研修プログラムなども展開。コミュニティの構築からメンターシップ、トレーニングなど、専任チームがグーグルのリソースを提供する。Campus内で開催されるイベントなどは誰でも自由に参加できるという。
現在、ロンドン、マドリード、サンパウロ、ソウル、テルアビブ、ワルシャワに開設されており、東京は世界7番目。2018年には、1年間で生み出した雇用は4550人、調達金額は8億ドルに上る。また、Campusメンバーの33%が女性で、調達額は4億6000万ドルになるとしている。
さらに、アーリーからグロースステージのスタートアップ企業を対象に、グーグルのプロダクトやサービス、ネットワーク、グーグルが長年培ったモバイル向けプロダクトの開発ノウハウを提供する「Google for Startups Residency Program」も展開。Campusはコミュニティスペースとして、誰でも自由に出入りできるが、Residency Programでは、オフィスとして専用のスペースが半年間無料で利用でき、グーグル社員との1対1のメンターを受けることができる。メンバーは東京以外にも各キャンパスに自由に出入り可能だ。
Residency Programは、アーリーからグロースステージまで、テクノロジやバイオ、シェアリング、医療など幅広い領域からスタートアップを集う。Google for Startups Partnerships Managerのマイケル・キム氏によると、「グーグルが持つネットワークを駆使してグローバルに羽ばたくスタートアップ」がメンバー基準になるという。
キム氏は、「Campusは、起業家が集まるハブとしてベンチャーキャピタル(VC)も含めネットワーキングすることで、アイデアを共有し、次の起業家を生む場所としている。次世代の起業家を育てて、メンタリング、グーグルのリソースを提供し、世界の起業家の連携をつなげていく重要な役割になる」と説明した。
また、東京に開設した理由として、「次のキャンパスをどこにするか検討した時、日本には特別なスタートアップのエコシステムがあると考えた。特に、AI、機械学習、ハードウェア領域に強い」としたほか、「Campusはロボティクスで先端的な技術が集まっている。ロボティクス、ハードウェアに期待したい」とキム氏は述べた。
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