Volkswagen(VW)と自動運転車を手がける新興企業Aurora Innovationは、パートナーシップを最初に発表してから2年も経たないうちに、関係を解消するようだ。
Financial Times(FT)は、この件に詳しい情報筋の話として、VWとAuroraは提携関係を更新しないと報じた。これらの情報筋によると、VWは6月に入って完了した両社間のプロジェクトを最後に、Auroraとの契約を更新しないことを決めたという。
Auroraは米国時間6月11日にメールでコメントを寄せ、その中で次のように述べた。「『Aurora Driver』の開発当初から、Volkswagen GroupはAuroraにとって素晴らしいパートナーだった。(中略)Driverが成熟して当社のプラットフォームが力を増す中で、われわれは今後も、ますます増加するパートナー各社との協力を続ける。これらのパートナーは、当社の専門知識を補完して製品のリーチを拡大してくれる」。VWも報道を認め、「われわれの提携関係に基づく活動は完了した」とだけ述べた。
情報筋がFTに語ったところによると、VWは代わりにArgo AIと提携する可能性が高いという。Argo AIはFord Motorの子会社で、自動運転車の開発に重点を置いている。2019年の北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)で初めて発表された、VWとFordの間で始まったばかりのパートナーシップを考えると、これは最もありそうな道筋だ。当初の対象範囲は中型トラックと商用バンに限られているが、Fordはいずれ、VWが自社製の電気自動車(EV)向けに開発したプラットフォーム「モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス(MEB)」を使うようになる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」