新興企業のAuroraは、独自の自動運転車を開発するのではなく、プラットフォームを構築して、独自にプラットフォームを開発する時間、資金、専門技術を持たない自動車メーカーに販売することを目指している。今回新たに発表された提携も、その理念に基づいている。
Fiat Chrysler Automobiles(FCA)は米国時間6月10日、Auroraとの了解覚書(MOU)に署名したことを発表した。FCAいわく「強力な関係」を確立して、最終的には、Auroraの技術を搭載する自動運転の商用車をFCAが開発および展開することを目指す。
現時点で公表されているのはそれだけだ。Auroraは「Aurora Driver」ハードウェアとソフトウェアをFCAに提供し、FCAはそれを同社の商用車ラインに搭載する。それ以上の詳細は公表されていないため、商用車がバンになるのかトラックになるのか、あるいはそれ以外なのかはわからない。確実にわかっているのは、Aurora Driverがレベル4の自動運転に対応することだ。レベル4は、特定のジオフェンス領域で自動運転が可能なレベルで、この段階ではまだ人間のドライバーの乗車が必要だ。
Auroraはこの数年間、多くの動きをみせている。直近では、LiDAR(ライダー)を開発するBlackmoreを買収すると発表して話題を集めた。その前の2月には、Amazonなどが支援するベンチャーキャピタルグループ主導のシリーズB資金調達ラウンドで、5億3000万ドル(約570億円)を獲得した。またFiat Chryslerのほかにも、現代自動車(ヒュンダイ)とVolkswagen(VW)がAuroraとの提携を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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