Amazonは米国時間6月5日、「Alexa」に新しい機能を導入すると発表した。これによりユーザーは、複数のリクエストを続けて伝えられるようになり、よりスムーズな会話が可能となる。
Alexaの人工知能(AI)チームでヘッドサイエンティストを務めるRohit Prasad氏は、5日に開催されたAmazonの「re:MARS」カンファレンスで行った基調講演の中で、この新機能のデモを行った。
Prasad氏が紹介した動画の中では、女性がAlexaに映画の上映時間を尋ねたあと、すぐに映画のチケットを購入し、ディナーの予約ができるレストランを見つけ、さらに「Uber」の配車を予約する様子が映し出されていた。この一連の会話では、女性がリクエストのたびに「アレクサ」と呼びかけたり、複雑な文章を組み立てたりする必要はなかった。
Amazonによれば、このように夜の外出の予定をまとめてリクエストできる機能は、まずは米国で今後数カ月以内に導入されるという。
今回の新機能によって、Alexaはより人間らしいアシスタントにまた一歩近づくことになる。これによってAlexaはこれまで以上にスムーズに人間と対話できるようになり、ユーザーにとってますますなくてはならない存在になるだろう。
Prasad氏によれば、機械学習の進歩のおかげで、Alexaの精度は20%以上向上したという。また、「ABCの歌を聞かせて」「アルファベットの歌を聞かせて」といった関連するリクエストを自動的につなぎ合わせることで、Alexaがより速く学習できるようになったとのことだ。
さらにAmazonは、Alexaにリクエストを伝える際に、スキル名をできるだけ言わずに済むようにするための取り組みも行っている。たとえば、ユーザーは「アレクサ、『ルンバ』を使って掃除して」と言うのではなく、「アレクサ、掃除を始めて」と話しかけるだけで、掃除をしてもらえるようになった。
Prasad氏はまた、ユーザーのプライバシー保護機能の強化についても触れた。Amazonが新たに設けたAlexa用プライバシーハブと、追加のツールによって、ユーザーがAlexaを使う際に録音された、自らの音声記録を削除できるようになったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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