アップルは6月4日、iPad向けに特化した新作OS「iPadOS」を発表した。
iPadOSはiOSをベースに、大画面に特化したUIを採用。ホーム画面は、より多くのアプリを表示できるようレイアウトを再設計。Todayビューをホーム画面に追加したことで、天気やカレンダー、イベントなどの情報をウィジェットとしてアプリ一覧と同時に表示することができるようになった。
また、2つのアプリを表示するスプリットビューを維持したまま複数のアプリを切り替えできるようになったほか、同じアプリでもウインドウをわけて表示でき、別のEメールを表示しながらメール作成が可能になるなど、マルチタスク機能を強化。Slide Overで表示するアプリのみを切り替えることも可能となった。
さらに、ファイルアプリではUSBドライブやSDカードを読み込むことができるほか、SMBファイルサーバーにログインすることでWindowsともファイル共有が可能。iCloud Driveもサポートする。iPad OSでは、ローカルストレージ、Zipファイルの圧縮・解凍、新しいキーボードショートカットを搭載した。
Apple Pencilも最適化しており、機械学習を用いた予測アルゴリズムにより、レイテンシを20msから9msまで短縮。ツールパレットも再設計されている。さらに、スクリーンキーボードはピンチでサイズを調整できるようになり、画面上に自由に配置できるようになった。
フォントベンダーとの協業により、アプリに好みのフォントを使用できるようになった。テキスト編集も大幅に更新し、スワイプするだけでテキストを選択。切り取り、コピー、貼り付け、元に戻すためのジェスチャーも利用可能だ。
Safariでは、デスクトップと同等のブラウジング体験を提供。自動的にデスクトップ版のサイトを表示し、タッチ用に最適化。Google Docs、Squarespace、Wordpressなどのウェブアプリが最適に動作するという。ダウンロードマネージャ、キーボードショートカット、タブ管理の強化なども実施されている。
同時に発表された「macOS Catalina」と連携して、iPadを外部ディスプレイとして使える「Sidecar」アプリも登場。Apple Pencilにも対応し、iPadをペンタブレットとして利用することも可能となる。
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