“お金のパーソナルトレーニング”のbookee、約2.5億円を調達--教育アプリも開発へ

 bookeeは6月3日、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、SV-FINTECH Fund 、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、iSGSインベストメントワークスを引受先とする総額約2.5億円の第三者割当増資を実施したと発表した。

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 同社は、お金のパーソナルトレーニングサービス「bookee」を2018年6月に開始。オンラインと都内4拠点(銀座、表参道、丸の内、池袋)にて、ミニレアル世代の女性を中心に、中立的な金融教育を1対1で提供。パーソナルトレーナーがユーザーごとにベストなトレーニングメニューを作成する。

 トレーニングは、家計管理や貯金をはじめ、保険、住宅ローンなど生活に密着するところがメインになるという。その上に、投資(NISA、iDeCo)として各制度の説明や株式の選び方などをトレーニングするという。なお、中立性に注力しており、投資助言や金融商品の販売などはしないという。

 現在は、拡散力やサービスに対するフィードバックの観点から女性ユーザーを中心に展開。将来の年金不安や資産形成の必要性などを背景に受講者が増えているという。2020年以降、男性ユーザーの拡大も目指す。

 今回の調達では、ブランディングの強化と金融教育に特化したアプリの開発に注力するという。同社では、金融教育を日本の義務教育に入れることをビジョンとして掲げており、それを加速させるアプリになるとしている。また現在、実際の家計簿を元にオンラインでトレーナーがコーチングするサービスを提供しているが、それをAIに置き換えていくとしている。

メンバーにはライザップ出身者も

 同社創業者で代表取締役社長の児玉隆洋氏は、もともとサイバーエージェントに11年在籍し、アメーバブログの事業部長やAbemaTVの広告局局長などを歴任。金融機関にいなかったからこそ自身の金融知識が低いことに気づき、中立的に金融リテラシーを高めることの社会的意義を感じ、bookeeを設立したという。

 なお、同社メンバーにはライザップ出身者も多く、しっかりしたコーチングノウハウを構築。金融教材は、ファイナンシャルアカデミーと事業提携。同教材をベースに、パーソナルモデルに作り替えているという。

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