おやつのサブスクリプションサービス「snaq.me」を運営するスナックミーは5月28日、W ventures、Spiral Ventures Japan、SMBCベンチャーキャピタル、LINE Ventures、朝日メディアラボベンチャーズを引受先とした総額約2億円の第三者割当増資を実施したと発表した。
2016年2月にローンチした「snaq.me」は、約1000億通りの組み合わせから独自のアルゴリズムによって顧客の好みに合わせたスナックの詰め合わせを定期的に配送するサブスクリプションサービス。原材料を厳選し、保存料や人工添加物不使用などを徹底した「ギルトフリースナック」に特化しており、日常の生活の中のちょっとした自分へのご褒美として女性を中心に広がり、直近は毎月約10%のペースで顧客数が拡大しているという。
送られてきたスナックの評価や食べたいお菓子のリクエストを送ることで、よりパーソナライズされたスナックを提供できる。リクエストや評価の数は100万件ほど集まっており、こうしたユーザーデータを使って新商品を開発。自社工場や複数の提携企業で製造している。データ自体はスナックミー内で活用されているが、食に関心の高いユーザーベースとデータを使った食品メーカーとのコラボも今後検討するようだ。
ユーザーの多くが、食や健康に関するアーリーアダプタのため、ユーザーインサイトやトレンドのキャッチもたやすい。2年ほど前に、snaq.meで自然原料のプロテインバーを開発したところ、10回以上リピーターするユーザーも出てくるなど反響が多く、同社では「CLR BAR」として別ブランドを立ち上げて販売を開始した。ECを中心に展開しており、ヨガ教室やジムなどでも入手可能という。
シンプルなデザインで女性でも食べやすく、複数のフレーバーが揃っていること、厳選された素材に絞ったこと(通常のプロテインバーは20種類ほど使用しているがCLR BARは4~7種類ほど)などが高い評価を得たという。また、他のプロテインスナックとしてグラスフェッドビーフを使ったジャーキーも用意している。
今回の資金調達により、商品開発体制やシステムの強化のための人員強化を図るほか、精度の高いパーソナライズのためのレコメンドシステムの開発や、より良い顧客体験を実現できるようなタッチポイント(マイページ、冊子、コンテンツ、カスタマーサポートなど)の強化、顧客基盤拡大に向けた投資を実施するという。
同社では、インターネット発のリアルフード(自然素材から作られた)として、将来的には100億円規模のおやつブランドの構築を目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力