Amazon.comの家屋内配送サービス「Amazon Key」は2017年11月、前途多難なスタートを切った。個人宅の中に荷物を届けるという同サービスのコンセプトを、大勢が冷笑したのだ。
だが、このサービスはのちに名称が「Key by Amazon」に若干改められたものの、1年半たった現在も続いており、さらに開始以来初めて対象地域が拡大されることになった。
米国時間4月23日から、新たに13の都市に住む「Amazon Prime」の顧客はKey by Amazonを利用できる。その都市とは、ノースカロライナ州シャーロット、オハイオ州コロンバス、カリフォルニア州フレズノ、ミシガン州グランドラピッズ、コネティカット州ハートフォード、ネバダ州ラスベガス、バージニア州ノーフォーク、オクラホマ州オクラホマシティー、ネブラスカ州オマハ、ニューヨーク州ロチェスター、カリフォルニア州ストックトン、バージニア州バージニアビーチ、デラウェア州ウィルミントンだ。
既存の対象都市を合わせると、米国の50都市でKey by Amazonを利用できるようになった。また、今回の対象地域では、自宅内、車内、ガレージ内への配達という3種類の主要なサービスがすべて提供される。配送先が対象地域かどうかは、Amazonのサイトで確認できる。
さらにAmazonは23日、The Chamberlain Groupのガレージドアソフトウェア「myQ」を利用するガレージ内配達サービスを開始した。
Amazonは、Key by Amazonを利用して新たなプラットフォームを構築することで、人々がより安全に荷物を受け取ったり、自宅でデジタルキーを利用したりできるようにしたい考えだ。将来的な計画としては、「Amazon Home Services」をこのプログラムに追加し、顧客がKey by Amazonを使って、家の掃除や犬の散歩や修繕作業を業者に依頼できるようにするという。これがうまくいけば、Amazonは宅配や商品の設置などのサービスで、ライバルの小売企業より優位に立つ可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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