ビズリーチは4月17日、人材活用プラットフォーム「HRMOS」(ハーモス)シリーズの新サービスとして、人事評価クラウド「HRMOS評価」をリリースした。
このサービスでは、リアルタイム・フィードバックの運用手法のひとつで、上司や部下、同僚同士が対話する「1on1」におけるフィードバック内容の記録、能力開発のためのアクションの管理などが日常的に記録できるようになるほか、従業員や組織の状況に応じて、目標を柔軟に変更し、その履歴を残すことが可能。MBO、360度評価、OKRなど、企業が運用している人事制度にも対応している。
また、目標や評価データの履歴を一元管理でき、データに基づいた判断や業務改善が可能となる。リマインダー設定や集計作業など、繰り返しの業務を自動化することで、評価におけるオペレーション業務を効率化する。
また、同社がリリースしている「HRMOS採用管理」ならびに、従業員データベース「HRMOS Core」との連携が可能。HRMOS Coreを中心として、採用した人材がどのように活躍したか、そして高いパフォーマンスを発揮しているかを分析でき、より効果的な採用や配置なども実現できるとうたう。
同日に行われた説明会で、ビズリーチ代表取締役社長の南壮一郎氏は、HRMOS評価の開発背景として、自社において組織が拡大するなかで直面した人事評価の課題解決があると語る。加えて「組織の拡大のみならず、時代の急速な変化によって事業の成長スピードも飛躍的に伸び、制度とかみ合わなくなってきている」と話し、これは自社だけではなく多くの企業が直面しているものと指摘する。
まず課題のひとつとして挙げたのは、「業務が変化するスピードと評価タイミングとのギャップ」。これまで半年に1回のペースで行っていた評価では、急速に変化する事業環境に適した評価が難しかったと振り返る。一方先進企業では、その評価サイクルを短くしたり、1on1を取り入れた施策によって、従業員の成長や満足度が向上しているという。
もうひとつは「オペレーション業務の負荷」。目標や評価プロセスにおいて、俗人的なオペレーション作業が多く作業負荷が大きいうえ、社内評価データがさまざまな場所やツールで保管されているため、非効率な状態にあったという。さらに多くの企業では表計算ソフトで評価管理を実施しているため、一元管理できていないことも課題だという。
南氏は、そもそも人事評価の目的として報酬や昇格、異動の決定もさることながら、個人やチームの成長促進もあるとし、HRMOS評価におけるリアルタイム・フィードバックのサポート機能によって、業務の変化スピードと評価タイミングとのギャップを縮めることで、チームの成長につながると説明する。また、HRMOSシリーズの連携による一元管理によって、採用や配置などのミスマッチ減少、配属や抜擢などの活用において、データを中心とした人事判断ができるようになるとし、HRMOSシリーズが目指すものと付け加えた。
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