アマゾンジャパンは4月12日、会員制プログラム「Amazon プライム」の年会費を初めて値上げすることを明らかにした。同日付で年会費を3900円から4900円(1000円増)に、月会費を400円から500円(100円増)に変更する。既存会員の会費は5月17日以降の更新時に適用されるという。
2007年にサービスを開始した当初のAmazon プライムは、「お急ぎ便」などの配送特典のみを提供していたが、その後も追加料金なしにさまざまな特典を拡充してきた。
代表的なサービスが、2015年に追加された動画見放題の「Prime Video」や音楽聴き放題の「Prime Music」だ。さらに2016年にはストレージ「Amazon Photo」、2017年には食品配達の「Amazon フレッシュ」、 電子書籍読み放題の「Prime Reading」などを提供。さらに、2018年にはペット向けの「PrimePets」、洋服を試着してから買える「プライム・ワードローブ」などを提供してきた。
今回の値上げは、2007年の日本上陸から初となる。アマゾンの担当者はその理由について「これまで11年間さまざまな努力を重ね、会費は一度も改訂してこなかったが、(2007年の)開始時と比べて商品数や特典は大幅に増え、外部環境も大きく変わっている。今後も新たなイノベーションを起こし続け、お客様に引き続き便利にご利用いただくために、このような決断をすることにした」と説明した。
これにあわせて、学生向けの「Prime Student」の年会費も1900円から2450円(月会費は200円から250円)になるほか、法人向けの「Business プライム」のEssentialsプラン(最大3ユーザーまで利用可能)の年会費も、プライム年会費と同額の4900円に変更するとしている。
なお、米国のAmazon プライムの価格は現在119ドル(約1万3000円)となっており、日本は値上げ後も米国の半額以下にとどまる。気になるのは今後のさらなる値上げの予定についてだが、「特に決まっていることはない」とした。
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