蔦屋家電がショールーム型の次世代店舗をオープンした。4月5日、東京都世田谷区にある二子玉川 蔦屋家電の2階の一角に次世代型ショールーム「蔦屋家電+(ツタヤカデンプラス)」を開店。世界中のユニークなプロダクトに実際に触れられ、創り手と消費者をつなぐ役割を果たす。
蔦屋家電+内には、現在30個のプロダクトを展示。販売中のものもあれば、発売前から発売予定、クラウドファンディング中のものまで、ステータスはさまざまだ。プロダクトごとに、商品説明用のタブレットが設置され、商品概要、画像、スペックの確認が可能。商品名が記された店内POPには、QRコードが印刷されたものもあり、より詳細な商品情報ウェブページやクラウドファンディングページへ誘導する仕掛けになっている。
オープンに合わせて展示された30製品は、大手電気メーカーのものから、スタートアップが手がけたもの、海外ブランドのものなど多岐に渡る。カテゴリーもオーディオからロボット、家電まで幅広く用意されていることが特徴だ。1製品1カ月を一区切りに展示し、展示するプロダクトは入れ替えていく予定。ただし、2カ月、3カ月と展示を延長する可能性もあるという。
発売中のプロダクトであれば、蔦屋家電内で購入することも可能。この際、蔦屋家電の粗利はなく、創り手と消費者をつなぐ役割に徹しているという。
スピーカーやロボットなど、机上で試せるものを多く取り扱うが、電動アシスト自転車やポータブルジム、睡眠装置といった大型プロダクトも展示されており、ほかでは見たことのない商品に触れられるのが蔦屋家電+ならではの特徴。CCC(TSUTAYA)グループのクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」との連携により、GREEN FUNDINGに掲載されているファンディング中のプロダクトの一部を見られるのもメリットだ。
店内には、オプティムが開発したAI Cameraによる分析システムを応用した「OPTiM AI Camera for Retail CE」を導入し、蔦屋家電+内に設置されたカメラで来店者の属性および行動データを、リアルタイムに個人を特定できないデータに変換・収集し、創り手にフィードバックしていくとのこと。展示している製品への質問や要望などもまとめて創り手側に届ける。
蔦屋家電は2015年にオープン。雑誌や書籍などのブックコーナーとスターバックスによるカフェスペースが設置され、家電のすぐ横には関連書籍や文房具が並ぶ、新形態の家電店。2018年には、2階にパナソニックによる住宅関連の新拠点「RELIFE STUDIO FUTAKO」を構え、家電店に留まらない活動を続けている。
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