Starship Technologiesは、北アリゾナ大学(NAU)のアリゾナ州フラッグスタッフにあるキャンパスで、小型の自走式ロボットによる食品配達サービスを開始(Starship、NAU)した。配送料は1回当たり1.99ドル(約222円)。
この取り組みにより、2万5000人弱いる同キャンパスの学生や教職員は、Starshipのスマートフォン用アプリを使ってキャンパス内のレストランに食事やスナック、飲み物を注文し、配達を依頼できるようになった。受け取る場所は、アプリ内の地図で好きな地点が指定可能。
ロボットは歩道を時速4マイル(約6.4km)で障害物を避けながら自走し、指定された場所まで食品を届ける。ロボットの居場所は、アプリ上の地図でリアルタイムに確かめられる。また、到着すると通知されるので、アプリ操作でロック解除すれば食品が取り出せる。
NAUにおける配達のようす(出典:NAU/YouTube)
運べる食品の重さは最大20ポンド(約9kg)。Starship公式Facebookページに掲載されている動画によると、ロボットは歩道と車道を区別する程度の段差なら乗り越えられるらしい。
Starshipは、30台以上のロボットを導入してNAUキャンパスの食品配達サービスを運営する。
なお、Starshipが米国内の大学キャンパスでロボット食品配達サービスを提供するのは、2019年1月に開始したジョージ・メイソン大学(GMU)に続いて2例目。GMUでは、これまでに1500回以上の配達を実施したという。また、世界各地で同様のロボット配達サービスを展開しており、総走行距離はすでに15万マイル(約24万km)を超えているそうだ。
Starshipによる紹介ビデオ(出典:Starship/YouTube)
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