ローソンは3月29日、7月ごろから数カ月間、フランチャイズ加盟店を含む2店舗で、深夜時間帯の無人営業の実験を開始すると発表した。
今回の実験では、0時~5時までの間、レジに店員がいない無人営業を実施する。専用アプリから事前に登録したユーザーであれば、店舗入口でアプリ上に表示されるQRコードを読み取ることで、ドアを開錠して入店できる。たばこ・酒類の免許品、カウンターファストフーズ、切手類、収納代行やチケット発券など店員が必要な商品・サービスの販売を除き、通常通り営業するという。
決済方法は、商品のバーコードを読み取ってどこでも決済できる「ローソンスマホレジ」と、電子マネー・クレジットカード・バーコード決済などに対応した「完全セルフレジ」が利用可能。自動釣銭機能が付いており、現金で支払うこともできる。実験開始当初は商品の片付け作業やシステムなどのトラブルに対応するため、バックヤード人員を1名配置するとしているが、時期を見て完全無人化に移行する。
また、防犯対策として店舗に設置している防犯カメラの増設も実施。来店客に対しては、開始日前の店内告知と、店頭貼り紙で案内するほか、完全セルフレジ付近には操作マニュアルを用意するなど、ユーザーに最大限配慮するとしている。
同社では、無人営業の実験を開始する理由として、アルバイトクルーの人手不足の問題を挙げる。経済産業省が実施したフランチャイズ加盟店アンケート結果でも、人手不足という回答が4年前と比べて大幅に増加。省力化や省人化のためにデジタル技術を活用した取り組みを実施してきた。
実験期間中も検証を繰り返し、取り扱い商品の拡大、システム改修や運用方法の見直しなどを随時実施。店舗オペレーション・防犯・物流面の課題、売上の推移、ユーザーの声などを検証した上で、その後の拡大展開を検討する。また、入店方法についても、途中から顔認証の導入も検討するとしている。
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